SF

阿部高米 氏の小説

ネット上で読める小説の中でもピカイチに面白いです.まずはご一読ください.2m右から見えるもの(作者のブログ)

某巨大イベント

有明の某巨大イベントに参加して,後輩やmixiで知り合った方々に挨拶をしてきました. 上は戦利品の一部です.東工大SF研の冊子販売は中々奮闘していました.表紙はキュートですが(写真:左)内容は中々ヘビーで充実しています.欲しい方はhttp://sf-tite…

エルリック・サーガ

エルリック・サーガの7巻と8巻,「夢盗人」および「黒をまとわざる黒き魔剣の姉妹たち」が登場する,これまでの作品と大きく雰囲気の異なる2冊を読みました. なんというか,6巻「ストームブリンガー」で一度まとめられた世界をもう一度ひっくり返して組みな…

1行リレー小説

合宿所から引き上げる直前まで1行リレー小説という他愛も無い遊びに興じておりました.要するに,400字詰めの原稿用紙に1行ずつ文章を書いて隣の人に渡し,1本の小説を書き上げるという遊びなのですが,これがなかなか面白い.自分が振ったネタが華麗にスル…

か,帰り損ねた...

土日の予定で参加していたのに,ついうっかり遊びほうけていて帰りの電車を逃がしました.特急に乗る金なんぞないので,そのまま2泊目突入です.こうなりゃ12人ブラフでも牛>6ニムトでもなんでも来いってんだ!!

SF研合宿に行ってきます

本日より,土日帰りの予定で木崎湖まで古巣SF研の合宿に行ってまいります.18切符をフル活用した貧乏旅行.体力を根こそぎ持っていかれそうですが,TRPGの卓もボードゲームの卓も遊びきれないほど立つ予定なので,元はしっかり取る予定. では,行ってきます…

パーンの竜騎士シリーズ

すみません,私,これを読むまでアン・マキャフリィのことを誤解していました.フリーダムズシリーズが肌に合わなかったので,つまらないと頭から決め付けていたのですが,このシリーズはすごく面白い! まだ1巻しか読んでいませんが,独特のファンタジー的…

エルリック・サーガ 〜 「女殺しのエルリック」

京の五条の糸屋の娘 姉は十六妹十四 諸国大名は弓矢で殺す 糸屋の娘は目で殺す 「女殺し」というと,上の唄のように*1セクシャルな魅力でもって異性を篭絡する男性を想像しますが,このシリーズの主人公エルリックは決して陽気なドンファンではありません.…

ゆうきまさみのはてしない物語

SF

漫画家ゆうきまさみ氏が月刊ニュータイプ誌に連載したコラムをまとめた単行本.このコラムの主題であるオタッキーなネタも楽しいのですが,時折出てくる時事ネタはさらに秀逸な出来です.漫画家でこの人に匹敵するくらい「政治」に対するバランス感覚がしっ…

アーシュラ・K・ル・グィン

SF

アーシュラ・K・ル・グィンはゲド戦記などに代表される有名なファンタジー作品を生み出しているファンタジー作家であるのみならず,SFにおいても傑出した作家であると聞き及んではいたのですが,残念ながら,これまで私は彼女のSF作品に触れる機会があ…

ブレードランナー

SF

ここのところ,ファンタジー(しかも邪道系)ばかり読んでいたので,久しぶりに映画「ブレードランナー 最終版 [DVD]」の原作,アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))を読みなおしました. 数年前には気づきませんでしたが,映画と小説…

銀河戦記エヴァージェンス

SF

娯楽SFの王道にのっとった科学技術設定,魅力的な主人公一行,アクションたっぷりのエキサイティングなストーリーと,固有名詞がごちゃごちゃしている割には楽しめる作品でした.第3部のエンディングがヒキ気味だったので,今後の展開に期待しています.

メイカー・シリーズ

アメリカ草創期を舞台としたファンタジーSFシリーズ. 「作り出す」力を持って生まれた「メイカー」アルヴィンと世界を無に帰そうとするアンメイカーとの戦いを描いたシリーズで,アメリカ初期の歴史を知っているとにやりとさせられるシーンがふんだんに盛…

消えた少年たち

SF

ミステリィ風味のSF.途中,私のアメリカ南部におけるモルモン教の扱いについての知識が足りないためについていけなくなったりしましたが,ラストまで一気に読みきりました.オースン・スコット・カードは物語の中の人間を描きだすのが上手だなぁと感心し…

銀河戦記エヴァージェンス

SF

娯楽SFの王道にのっとった科学技術設定,魅力的な主人公一行,アクションたっぷりのエキサイティングなストーリー.オーストラリア発のこのシリーズがアメリカで大ヒットになったというのも,なるほどうなずけます.まだシリーズ第1部を読み終えたばかり…

カート・ヴォネガット・ジュニア

SF

Player Piano*1を読みました. 機械が進歩して,人間の運命を握るようになったらどうなるか? という問いに対するヴォネガットらしい皮肉の効いた作品です.アイザック・アシモフが短編集われはロボット (ハヤカワ文庫 SF 535)収録の「災厄のとき(The Evitab…

エンダーのゲーム

SF

オースン・スコット・カードの傑作,エンダーのゲーム(長編)を読みました.短編の方も非常に有名な作品ですので読んだ方も多いとは思いますが,両方とも未読の方のためにここでは結末についての直接的な言及をあえて避けます.それだけ魅力的な作品なので…

Odyssey シリーズ

SF

ショボユスキー画伯がク・メルのイラストの完成品を書き上げる頃には私もクラークの「宇宙の旅」シリーズの感想をアップするなどと公言してしまった手前,私も発言の責任を取らせていただきます.いや,正直な話,大変面白い作品群だったので,読んだ後に何…

ク・メル

SF

昔の日記でSFを愛する絵師の皆さん,燃えるような髪をたなびかせた猫族出身のgirlygirlの絵をぜひ,ぜひ描いてください!とか言っていたら,ショボユスキー画伯が本当に彩色済み完成品を描いてくれました! 多謝多謝.以前,「ク・メルをイラスト化した唯…

J.G.バラード @サイコミステリーSF

SF

バラードの探偵小説仕立てのサイコSF2作(コカイン・ナイト,スーパー・カンヌ)を立て続けに読みました. 2作品を続けて読んだことは我ながら失策でしたが,どちらも現代の資本主義社会(というか物質主義社会)の病理を鋭くえぐりこむ本格的な社会心理…

ジーリー・シリーズ読破!

SF

5月27日から読み進めていたスティーヴン・バクスターのジーリー・シリーズをようやく読破しました! いや,とにかくスケールがデカい! 重力定数が違う世界を描いたり,体がS物質で構成された生命体を登場させたり,ワームホールによる時間移動を本気で…

ショボユスキー画伯,ク・メルを描く

SF

まだ,描きかけとの事ですが,わがSF研の巨匠ショボユスキー画伯がク・メルを描いてくださいました.以前,無線で送った電波*1が届いたようです.ラッキー. しかし,これで下書きとは! 完成品が楽しみです.燃えたつ髪の気高き遊び女,革命を陰で支えた…

Farmer in the Sky

SF

ガニメデの少年 (ハヤカワ文庫SF)作者: ロバート・A.ハインライン,矢野徹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る ジョニー・アップルシード物語をほんの少しだけ思い出すような,…

人類補完機構

SF

コードウェイナー・スミスの完結しなかったシリーズ,人類補完機構(Instrumentality of Mankind).このシリーズ,SFであるのは間違いないのですが,SFのどのジャンルかと聞かれると説明に困ります.「面白いSF」としか答えようがないですからね. コー…

The Best of Cordwainer Smith

SF

コードウェイナー・スミスの傑作短編集"The Best of Cordwainer Smith (1975)"の邦訳を読みました.あのエヴァンゲリオンの人類補完計画の元ネタである the instrumentality of mankind (人類補完機構),スキャナー,動物を改造した奴隷種族「下級民」など…

ジーリー・クロニクル

SF

とにかく話がデカいハードSF! この短編連作の面白さはそれに尽きます. 私はスケールの大きい話もガチガチのハードSFも大好きなのですが,正直,このシリーズは好みが分かれるシリーズだと思います.フォティーノだの,バリオンだのと言った素粒子物理…

後期ファウンデーション

SF

ファウンデーション前期3部作とはうってかわり,ロマンチックな雰囲気が漂うエンターテイメント作品群に仕上がっています.もちろん,エンターテイメント的な要素を加えながらも,これらの作品は銀河帝国興亡史シリーズが持つハードSFとしての面白さを寸…

ジーリー

SF

さて,今,私はスティーヴン・バクスターのジーリー・シリーズを読んでいます.ISBN:4150111294:title,ISBN:415011143X:title,ISBN:4150111448:title,ISBN:4150114277:titleを読み終わり,今はISBN:4150114307:titleを読んでいる最中なのですが,はたとこ…

壮大なSF

SF

フラックス (ハヤカワ文庫SF)作者: スティーヴンバクスター,Stephen Baxter,内田昌之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1996/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る 中性子星を舞台にした作品.いろいろな意味でフォワ…

レンズマン・シリーズ

SF

いわずと知れたスペースオペラ時代を代表する傑作.シリーズものであること,また,(田舎者には)入手困難だったこともあり,長いこと手をつけずにいたのですが,昨年,柴野拓美氏による新訳が出たので,ようやく重い腰を上げて読むことにしました.読んで…