役に立たない「はてな」キーワード削除投票システム案

キーワード削除投票システム案

システム概要

  • キーワードのスコアにリンクの可否以上の総合的な価値を持たせ、投票の選択肢を「-」「+」とする
  • キーワード自動リンクシステムの制御は、これまで通りスコアを参考に行う
  • キーワードが以下の状態にあることを「削除予定」であるとする
    1. キーワードのスコアが「0」である
    2. キーワードのスコアに100件以上の投票があり、スコアが「5」未満である
  • キーワードが「削除予定」の状態を1週間以上満たし続けた場合に、キーワードを自動的に削除する
  • 現行の「削除予定」カテゴリーの廃止
  • 現行のはてなダイアリー評議会の廃止
  • 削除予定キーワードのページで、新しい「削除予定」状態のキーワードの閲覧を可能とする
  • リンク可、不可のために導入したスコアを用いることによる明らかな弊害が発生した場合には、キーワードの存在自体を評価する2つ目のスコア導入を検討する

このシステムの問題は、「何のためのシステムであるか」が不明瞭であることです。システムの構造については、また別の機会に意見します。
運営側が「キーワード削除システム」を搭載しようとするモチベーションをはっきりさせることが、削除システム議論の前提となるでしょう。

キーワードの意義

  1. 同じキーワードを使っている日記を探しだすことができる(自動リンクシステム的側面
  2. キーワードについての有益な情報を得ることができる(辞書・百科事典的側面)

上記の目的を達成するためだけならば、「キーワード削除システム」の必要性はほとんど無いと言っても構わないでしょう。強いて言うならば、2.の目的について「嘘あるいは無益な情報が大量に登録されることによって、有益な情報が隠れてしまうことを防ぐ」という目的でそうしたキーワードの削除を行うことが考えられます。
ただ、自動削除に関する議論を見ていると、こうしたことのために自動削除システムを搭載すべきだと主張されている方ばかりではないようです。私が見る限り、何人かは自動削除システムで解決すべきでない問題のために自動削除システム搭載を希望しているように見受けられます。
1つ目は、似たキーワードに誤爆すること(例えば、「学生」が「大学生協」の途中にぶつかってしまうこと)を防ぐために削除すべきだという意見です。しかし、誤爆回避のためならば削除よりもスコアによって取捨選別する仕掛けや単語の境目を見分ける仕組みを洗練して回避するほうが、より本質的です。何より、削除することで数多くの有益な単語が失われてしまいます。
2つ目は自分の日記に予期しないリンクが張られないように「削除」を希望する方です。しかし、自動リンクを避けるだけなら「キーワードのリンク不可」にチェックをいれるだけで回避できます。わざわざ公衆の前でわめきたてて恥をさらすようなことでもありませんし、他者の力を借りるようなことでもありません。現行のシステムでも、ユーザの何割かが「リンク不可」と判断したキーワードへのリンクは張られなくなります。「自動削除システム」はこの目的には大雑把で強力すぎます。