「実験の後始末 前編」 第1話

今日は一日、RPG三昧でした。というわけでプレイサマリをば書き留めておきます。なお、このシナリオはR&R誌vol.7のシナリオソースを元にしています。

 賢者の学院から呼び出しを受けたブラックタートルズトランスジェンダーの吟遊詩人ゾノが行ってみると、シプリンお姉さまと呼ばれる人物が、プティ・スール・グロリアのことで話があると言います。グロリアは前回の依頼(「学院からの依頼」第1話、第2話、第3話、第4話)の依頼人。他人事ではないと感じたゾノは、急ぎ〈羊歯椅子〉亭に引き返し、仲間たちを呼び集めます。

 賢者の学院に行ってシプリンから詳しい話を聞くと、前回の依頼人グロリアは、依頼のときに行った魔法実験の暴走が原因で謹慎処分を受けることになってしまったとのこと。シプリンはプティ・スール・グロリアの名誉回復のため、魔法実験の暴走を食い止めたいとブラックタートルズに話します。

 高額の報酬に釣られたブラックタートルズは、即座に依頼を引き受けることを決意します。依頼の内容は、シプリンをとある遺跡まで護衛し、ある魔法の品物を取ってくるというもの。しかし、一行は高額の報酬のことで頭が一杯で、依頼の内容をロクに聞いていません。翌日、一行は街に繰り出し、前金を使って装備を整えたり、借金を返したりします。

 折りしも今日はクリスマス・イブ。賢者の学院の女生徒たちは魔法怪盗亀少女ミレンリースを囲んでクリスマス・イブのパーティーを楽しみ、また、ブラック・タートルズも〈羊歯椅子〉亭で飲めや食えやの大騒ぎをします。

 翌朝、一行は急ごしらえで馬車を仕立て、遺跡の最寄の町、ラルカスに向かいます。ラルカスで案内人を雇った一行は、目的の遺跡への道が冬の寒さで閉ざされていることを知ります。一行は馬車をあきらめ、馬を使ってなんとか入れないかと画策しますが、なかなか結論がでません。

 結局、貸し馬屋、兼、旅行代理店のフォックスに頼んで旅行プランを作成してもらい、薪を積んだ荷馬2頭を引き連れて遺跡に向かうことにします。片道4日間、滞在2日間、往復10日間の旅行プランを立ててもらった一行は、滞在費を節約するために即座に宿場町を出発します。

 宿場町を出て2日目、一行はハーピーという怪物の一団を弓で蹴散らし、意気揚々。このまま、無事、目的地のズルタデアイ遺跡にたどり着けると思っていました。

 しかし、宿場町を出て3日目、野営中に一行はジャイアント・バットという怪物の一団に襲われます。吟遊戦士バルサンが怪物のほとんどを歌で追い払いますが、最後に残った1匹が曲者でした。そのジャイアント・バットは眠っていた依頼人シプリンを執拗に狙い続け、シプリンは危うく命を落としかけます。結局、吟遊戦士バルサンと野伏の戦士リックが身体を張って依頼人を守り続け、暗黒精霊使いスカンジナビアの魔法の支援を受けたバルサンが重たいモールの一撃でジャイアント・バットを撃退したのでした。

 さて、ジャイアント・バット相手に手こずっているブラック・タートルズ。果たして、この先の旅は大丈夫なのでしょうか? 旅は来年へと続きます……