「学院からの依頼」第2話
今日はアメリカと日本をまたいでソード・ワールドRPGの国際セッションを行っておりました。
つち氏がサマリを書いてくれたので、転載します。
吟遊司祭のカルザを仲間に加えた一行は、まずは最初の目的地「ンレートロン草原」に向かいます。
せいぜい野良ゴブリンを相手にするぐらいだろうと気楽に構える一行でしたが、なんと待っていたのは10人の山賊による待ち伏せでした。
もっとも、もはや山賊程度では彼らの相手にはなりません。
鋭敏な闇妖精のアシュタルが待ち伏せを感知すると、突撃した吟遊司祭のカルザと盗賊ブランドンは易々と山賊たちを蹴散らしてしまいました。しかし、降伏した盗賊たちを尋問した結果、驚くべき事実が判明しました。なんと、山賊たちが彼らを襲ったのは偶然ではなく、グロリアの同僚ミニキンの差し金だというのです。闇妖精のアシュタルは、すぐに取って返してミニキンを追求しようと主張しますが、魔法実験の続行を強く主張する依頼主の前には、折れざるを得ませんでした。
グロリアの魔法実験は、よく分からないながらもそれなりの成果を上げました。
一行は、一抹の不安を感じながらも、グロリアに引きずられるようにして、次の目的地「ンレートロン洞窟」に向かいます。
ランタンに火をつけ、洞窟の奥へと歩を進める一行でしたが、またも何者かの襲撃を受けます。襲撃者は一人の闇妖精と、四体のゴブリン?でした。ゴブリン?は地獄のそこから響いてくるかのような恐ろしい唸り声を上げて襲いかかってきます。一行は、闇妖精の地の利を活かした戦術の前に、散々に翻弄されるものの、どうにか撃退に成功します。
それでも、闇妖精のアシュタルと雇われ魔術師のウィルが倒れ、盗賊ブランドンも倒れる寸前というところまで追い込まれてしまいます。
しかたなく一行は、そそくさと魔法実験を済ませると、早々に野営を行って、回復をはかるのでした。なぜかカルザがゴブリンと友情を深めたりしながら……
翌朝、目覚めた一行は、昨日回復し切れなかった傷を吟遊司祭カルザの魔法で癒すと、最後の目的地「ンレートロン川」に向かいました。
その時です。悲劇が起こってしまったのは!!
前日の様子から考えて、ここでも襲撃があるだろうとは予想していたものの、疲労のせいか川岸に身を隠していた暗殺者達に奇襲を許してしまったのです。
毒矢の集中攻撃を受け、好青年ウィルはあっけなく昇天。その短い生涯を閉じます。卑劣な暗殺者達の行いに、一行の怒りは頂点に達しました。 吟遊司祭のカルザは、暗殺者の矢を何十本とその身に受けながら、全くひるむことなく突進します。盗賊のブランドンは、身軽に川を飛び越えると、暗殺者達に切り込みます。
暗殺者達は卑怯にも4対1でブランドンを取り囲み、一旦はその凶刃に倒されるものの、これまた決死の覚悟で川を渡ってきたアシュタルが、ファラリスの奇跡で彼を癒します。正義の怒りに怯んだ暗殺者達は、図々しくも取引を持ちかけてきますが、無論、そのような世迷言を聞き入れるはずがありません。 悪の暗殺者達は、その行いの報いを受けることになったのでした。
戦いの後、一行はウィルの冥福を祈りつつ、最後の魔法実験を行います。しかし、どうも結果は思わしくありません。
そうこうするうちに日も暮れてしまったため、一行は今一度野営を行うのでした。
かわいそうなウィル……彼の最後の言葉は「ミレンリースさん……あの、亀スタイル……本当に……よかった……よ」でした。彼の魂に安らぎがあらんことを。