本日のセッション「罪人」前編

 朝9時から夜19時30分までソード・ワールドRPGの国際セッションをやっておりました!

 というわけで、早速、今日のあらすじ、行きます!

 〈羊歯椅子〉亭に出入りしているいつもの面々は、珍しく金に困っていました。それというのも、前回の冒険で雇った暗黒神の神官が運悪く罠にかかって死んだために、なんと21日間もの間、干された状態になっていたのです。その困窮ぶりたるや、大黒柱の医療戦士バルサンが、芸術神ヴェーナーの神殿の施療院で稼いだお金を仲間の食費と宿代に充てて使い切ってしまうほどでした。

 そんな一行にやっと仕事の依頼がやってきます。仕事の内容は「暗殺者同盟から足抜けする暗殺者を至高神ファリスの聖地である高山の山頂にある神殿まで護衛する」という危険極まりないものでした。一行は久しぶりの仕事に胸躍らせながら、仕事の内容を聞きにファリス神殿に向かいます。

 ファリス神殿で一行を待っていたのは剃髪した一人の男でした。「罪人(つみびと)」と名乗った男は、〈聖なる山〉の山頂にある聖地のファリス神殿に赴き、裁きを受けろという「使命(クエスト)」を背負っていました。彼は、結核を患った娘のために一生懸命身を粉にして金を稼いでいた男を殺してしまったことが心の重荷となり、その重荷を取り除くにはどうすればいいかと至高神ファリスの司祭に尋ねたところ、この「使命」を授かったのです。彼はさらにこれまでの裏稼業で稼いだ金をはたいて、「使命」を果たしたあかつきには、少女の病気を司祭の奇跡の力で癒してもらうという約束を取り付けました。

 「罪人」の真摯な姿に心打たれた医療戦士バルサンと魔法怪盗亀少女ミレンリースは男を護衛するという仕事を引き受けることを決意します。さらにその後、病に苦しみながらも希望を捨てない少女の姿を見て、医療戦士バルサンはこの依頼を何としても達成し、彼を少女の下へ連れ帰らなければと心に決めたのでした。

 ところが、そんな一行を尾行している怪しい男がいました。男の名前はゾノ。女性のピュアなハートと逞しい肉体を併せ持った稀有な人物です。ファリスの聖地に興味を持ったゾノは、一行を尾行し、その謎をつきとめようと考えていました。しかし、ゾノの尾行は不運にも失敗し、ゾノを暗殺者同盟の刺客と勘違いした医療戦士バルサンたちによって袋叩きに遭いそうになります。そんなゾノを救ったのは依頼人の「罪人」でした。彼は暗殺者同盟に伝わる脱衣の秘薬を使ってゾノが暗殺者同盟の一員でないことを見破り、その際にゾノに恥をかかせた埋め合わせとしてゾノを連れて行くことを一行に提案するのです。

 旅支度を整えた一行は、早速宿場町ラルカスへと旅立ちました。

 ラルカスまでの道中では何事も無く、ほっと一安心する一行でしたが、〈聖なる山〉への側道へ入った途端、一行は子連れの虎夫婦に襲われます。芸術神の司祭カルザが命を落としかけるなど、一行にとって命がけの戦いでしたが、暗黒精霊戦士スカンジナビアの活躍で、一行は何とか虎夫婦を撃退しました。

 しかし、苦難はまだ終わりませんでした。一行は、森の奥で変異種の妖魔、森ゴブリンの大群に襲われます。頭上から石を投げつけてくる森ゴブリンの群れに苦戦する一行。中でも、闇エルフのアシュタルは集中砲火を浴びて撃沈寸前でした。そんな一行を救ったのは魔法怪盗亀少女ミレンリースの眠りの雲の魔法でした。

 なんとか2つの危地を脱した一行でしたが、もう魔力に余裕が残っていなかったのと、日が沈みかけていたのとで、その日は、それ以上旅を続けないことに決めました。

 翌日、一行はついに〈聖なる山〉を登り始めました。折りしも季節は冬の始まり。降り注ぐ雨と複雑な山道に惑わされ、半日を無駄にしてしまった一行は、疲労困憊した状態で増水した湖に差し掛かります。

 湖の増水のために半ば沈んでしまった登山道を進む一行は、再び、変異種の妖魔に襲われます。今度の相手は水中に適応したゴブリンの亜種、水ゴブリンの大群です。医療戦士バルサンと吟遊詩人ゾノが胸まで水に浸かった状態で必死に戦い、また、芸術神の司祭カルザが必死に亀少女の治療を続けた甲斐あって、何とか一行は妖魔たちを撃退することに成功したのでした……

 さて、山道はまだ4合目。この先にどんな苦難が待ち受けているのか? そして山頂の神殿で待っているという「裁き」とは? 罪人と少女は幸せになれるのか?

 明日、全てが決まります!