ネガティブ・シンキング

または,他者否定の病による現実からの遊離.


自分に対する自信を失うと,他者を否定したくなります.

物事を考えるときに,そのあら探しに終始して,自らに役立つ肯定的な側面の発見をおろそかにするという病にかかるのです.

おそらく,そういう病にかかっている人には悪意は無いのです.なぜなら,自己防衛の衝動そのものは善悪の概念より根源的なのですから.しかし,そうした病がもたらす影響は,まぎれも無い悪です.病は他者を単なる観察と軽蔑の対象まで貶め,病人と現実の間を引き裂きます.

特効薬はないのでしょうかね.近頃,よく見かけるので,少し疲れました.