無限のファンタジア

先ほど,後輩にルールブックを拝ませてもらったので,第一印象を書き留めて置きます.

  • 全ページフルカラー
  • 抽象度が高いシステム
  • ゲーム的な戦闘
  • 戦闘に偏ったシステム


熟読したわけではないので,ルール等については思い違い等あるかと思います.お気づきの点がありましたら,ご指摘ください.

全ページフルカラー

ルールブックが全ページカラー印刷という贅沢仕上げのRPGです.カラー化は時代の流れなのでしょうか.GURPS4eも全ページカラー印刷でした.いずれにせよ,読みやすいのはいいことです.

残念ながら,コート紙ではないので,耐久性は低そうです.また,ソフトカバーなので,むき出しで鞄に入れないほうがいいでしょうね.

抽象度が高いシステム

もともとPBWebとして発展したシステムのためか,抽象度が高いシステムです.非常に「ゲーム的」であると言えるでしょう.

この抽象化は「場所」の表現によく現れています.場所を表すさいに,街路や建物が書かれた地図を用いるのでなく,隣接する場所の名前・場所の情景を描写したテキスト・場所に対応付けられたイベントの組で管理します.

ゲーム的な戦闘

戦闘関係のルールはGM判断の入る余地がほとんどない,システム化されたものになっています.そのため,戦闘の解決中に「こういう行動ができる/できない」という水掛け論が起こることはあまりなさそうです.

戦闘に偏ったシステム

戦闘関係のルールがシステム化されている反面,非戦闘部分がおざなりになっている印象を受けました.

ファンタジーRPGなら罠や鍵の解除,サイバーパンクRPGならハッキング,スペースオペラRPGなら宇宙船の運用,といったように,戦闘以外のパートを処理するルールがあることが多いのですが,見事に戦闘しかありません

元がPBWebなので「交渉」関連のルールを用意していないところはデザイン上のコンセプトだと思います.戦闘しか無いのもデザイン上のコンセプトなのかもしれませんが,イベント表に書かれた「罠」の取り扱いくらいは書いて欲しいものです.