伝説のテリーの屋敷

今日は朝の10時から休憩1時間を挟んで夜の10時半までオンラインセッションのGMをやっていました。

さすがに疲れた

セッションのあらすじを書こうと思っていましたが、ログが128KB(約6万文字!)にもなったのと、疲れているということで、本当に大まかなあらすじと印象的なイベントだけメモしておきます。

ちなみに、システムはソード・ワールドRPG。IRC.cre.jp系の irc.cokage.ne.jp:6667 サーバーをお借りして開催しました。なお、このセッションの実現において、R.F.D.さんOD TOOL for TRPGのおかげで円滑なセッション運営ができました。R.F.D.お兄ちゃん、ありがとう!

1年ほど前の話。貴族テリーは跡継ぎを決めずに行方不明になり、彼のちょっとした屋敷は持ち主不在のまま、王令4942731号に従って競売にかけられました。テリーの屋敷は少々便利な位置にあったため、貴族、神殿、貿易商ギルド、果ては盗賊ギルドに至るまでの様々な組織が競売に参加し、これを落札しようとしました。

しかし、最初にテリーの屋敷を落札した貿易商ギルドの豪商はすぐにこれを手放す羽目になりました。王令4949501号によると、落札者は落札後3日以内に当該物件に人を派遣し、少なくとも3日間、そこに住まわせなければ住居として認められないのです。しかし、貿易商ギルドの豪商が雇った冒険者たちは2日と持たずにほうほうの体で逃げ出してしまったのです。その後もいくつかの組織や貴族たちがこの物件を落札し、冒険者たちを派遣しましたが、いずれも結果は同じでした。

そうこうしているうちにテリーの屋敷の落札価格はどんどん下がり、最初は手が出ないとあきらめていた者にも落札のチャンスが巡ってくるようになりました。
「何のことはない、3日間、冒険者を住まわせておけばいいんだろう?」
そんなわけで、チャ・ザ神殿のメラシク高司祭はタダ同然の価格でテリーの屋敷を落札し、冒険者の宿のひとつに依頼を出したのです。

冒険者数名。経験問わず。肝っ玉の据わった連中求む!〕

もちろん、その冒険者の宿はわれらが〈羊歯椅子〉亭。そして、亭主が白羽の矢を立てたのは人間の戦士バルサン、女詩人カルザ、盗賊のブランドン、ダークエルフのアシュタル、ハーフエルフのミレンリース、ハーフダークエルフスカンジナビアの6名だったのでした。

メラシク高司祭が提示した高額の報酬と依頼のミステリアスな背景にくらくらした一行はすぐに仕事を引き受けることを決め、メラシク高司祭とがっしり握手します。

そのまま、一行は町に繰り出し、これまでの入札者や、盗賊ギルド、賢者の学院、ファラリス神殿、冒険者の宿などを巡って情報をかき集めました。盗賊ギルドに高額の情報料を支払ったり、ファラリス神殿に大量のお布施をしたり、冒険者の宿で皆に酒をふるまったり。そりゃもうありとあらゆる努力をしました。ファラリス神殿の高慢な司祭、イッシュトゥヴァンとの面談すら、一行は笑顔でこなしたのです!

夕飯を食べながら、昼間集めた情報をつき合わせた結果、どうやら暗殺者同盟もこの屋敷を狙っているらしいこと、そして、館には幽霊が棲みついているらしいことがわかります。一行は来るべき暗殺者同盟との血戦の夜に備えて、バルサンが買ってきた東洋の神秘の酒「ポンシュ」を空けたのですが、慣れない酒を飲んだためか、ブランドンとスカンジナビアが二日酔いでダウンしてしまいます。

そんな2人を引きずって、一行はこれから3つの晩を過ごさなければならない場所、「『伝説の』テリーの屋敷(Myth Terry's Mansion)」にやってきます。中に入ると異様な雰囲気が漂い、一行は恐慌状態に陥ってしまいます。ドアの閉まる音ひとつにもびくつきながら、逃げ出したくなる気持ちを何とか抑えて踏みとどまった一行は、闇の精霊と屋敷の精霊がこの屋敷の異常に関わっているらしいことを突き止めました。

そこで、一行は問題の片方に決着をつけるべく、屋敷の精霊を呼び出して、それを打ち倒そうと考えました。ダークエルフのアシュタルは詩人で神官のカルザに魔力を分けてもらい、屋敷の精霊を呼び出します。ところが! てっきり1体だけだと思っていた屋敷の精霊が5体も現れたので、一行はすっかり驚いてしまいました。これでは打ち倒すどころではありません。一行は死を覚悟しました。

しかし、驚いたことに、屋敷の精霊は自らを呼び出したダークエルフのアシュタルを1発ずつ殴ると、気が済んだのか、いずこかへ消えてしまいました。ほっと胸をなでおろす一行。なぜだかわからないが命拾いしました。

……というところで、1日目は終了です。明日の2日目はいよいよ、屋敷の謎を解き、屋敷を安全にしてから約束の4日目の朝を迎えるべく、冒険者たちが活躍します!