インド美人あるそれぞれの美人 そしてそれぞれのTRPG

1対1の対戦ゲーム,例えば「テニス」のような、ゲームの目的が明確に設定されているゲームであっても,人間がプレイすると様々な目的が生まれます.対戦相手に勝利すること,技量を磨くこと,体力を鍛えること,時間を潰すこと,対戦相手の機嫌を取ること,観客を魅了すること,などなど.

 2004年ウィンブルドン選手権ゴラン・イワニセビッチレイトン・ヒューイットの試合などはまさにそういうものがぎっしり詰まった好ゲームでして,全英優勝のためにぜひとも勝利したいヒューイットに対して、この試合が引退試合となるイワニセビッチウィンブルドンの観客を完全に魅了しながら負けていくという,とてもすばらしいゲームでした.

 さて,ほとんどのゲームシステムは「経験点」などという形でゲームの目的を定めていますが,「参加者の目的」は結局のところ,それぞれまちまちです.

 戦闘シーンで活躍することが目的の者,マジックアイテムの蒐集家,外交に命を賭ける者,台詞回しにこだわる者,他の参加者の活躍を見物したい者……

 こうした目的というものは善し悪しを議論したり,あるいはモノサシで大小を計るものじゃございません.むしろ,それそのものは「位置」あるいは「場所」と言った方が近いでしょう.それぞれが目指す場所,それがTRPGにおける参加者の目的です.

 TRPGに限らず,自分の目的を達成したいと思ったら,まず自分がどういう状況にあるのか理解することが大事です.ゲームシステム,キャンペーン世界,そして他の参加者の意図.
初めのうちは一番目新しいもの,つまり,ゲームシステムにばかり目が行ってしまいがちですが,他のプレイヤーやGMの意図も考えると,もっともっと楽しめるようになります.

 今,そういう事を考えながらプレイしてくれる仲間を増やしたいなと思っています.