Winny作者逮捕
ファイル交換ツールWinnyを開発した47氏(金子 勇;東京大学助手)が逮捕されました。
私自身はWinnyユーザでも東京大学関係者でもないのですが、今回の件は非常に不自然な経緯で物事が進んでいます。
1点目:なぜ京都府警が?
金子氏は東京在住で、勤務地も東京です。
なぜ、管轄が違う京都府警がでしゃばってくるのでしょうか?
何人かの有識者は、京都府警が以前Winnyユーザにのみ感染するウィルス(キンタマという俗称で知られています)によって大恥をかかされたことと関係があるのではないかと疑っています。
2点目:著作権法における公衆送信権違反幇助の疑い?
Winnyは違法ファイルの交換に利用できるツールですが、開発者である金子氏自身は「これを違法ファイルの交換に利用しないように」と呼びかけています。
今回の逮捕は違法ファイル交換で捕まったWinny利用者への取り調べを根拠の一部としているそうですが、彼らに直接犯罪を示唆した者(Winnyで違法ファイル交換ができると解説したネットランナー誌など)と金子氏との関係が証明されていない段階で、「金子氏が公衆送信権違反を幇助した」などとどうして言えるのでしょうか?
3点目:発言の取り締まり?
2点目の疑問に対して、京都府警は以下のようなことを言ったそうです。
件の彼の発言は「著作権法を見直すべき時期が来ている」という趣旨のもので、違反行為を直接的に示唆する内容は含んでいません。
発言ひとつで逮捕ができるとは! いつから日本に思想警察ができたのでしょうか?
海外の反応
海外のニュースサイトで、私の意見を代弁するような発言を見つけたので、訳文を転載しておきます。
「彼のような優秀な人間は自由が認められている国に移住すべきだ。彼を失うことは日本の損失だし、彼を得た国は成功を収めるだろう」
「私は日本国法には詳しくないが、日本では道具を作った人間はそれが犯罪に利用可能だというだけで逮捕されるのだろうか? だとするなら、なぜダビング機能付きビデオデッキの開発者は逮捕されないのだろう?」